トンネル内で車両事故による火災が発生したことを想定し、放水訓練を行う消防隊=佐賀市の三瀬トンネル

 トンネル内での交通事故を想定した救助訓練が16日、佐賀市の三瀬トンネルで行われた。福岡県との県境にあるため、両県の消防や警察などの関係者約180人が参加し、連絡体制の強化や技術の向上を図った。

 訓練は、佐賀県側の入り口から約600メートル地点で乗用車同士の事故が発生し、避けようとした後続のバスもトンネル壁面に衝突したことを想定。消防隊員が到着後に車両から火災が発生し、多数の要救助者がいることも念頭に置いた。

 発煙筒をたき、実際の事故さながらの緊迫した雰囲気の中、「乗用車から炎上」「4名が負傷、車両に挟まれ等なし」などと無線連絡で情報共有をしながら、負傷者を救助する手順を確かめた。トンネルなどの閉鎖された災害現場で煙を取り除く「大型ブロアー車」の効果も確認した。

 参加した神埼消防署の角田和弘署長は「災害や交通事故では、被害拡大防止に向けて各機関が連携を取る必要がある。万全の体制で活動に当たってほしい」と呼び掛けた。訓練は、県道路公社主催で3年に1回実施しており、10回目になる。

このエントリーをはてなブックマークに追加