笑いやコミュニケーションをテーマに語る林家木久蔵さん=佐賀市のアバンセ

 佐賀市天神の県立生涯学習センター「アバンセ」の開館25周年を記念し、落語家の林家木久蔵さん(44)が19日、講演した。初代木久蔵で、父の林家木久扇さんとのエピソードを交えつつ、日々のコミュニケーションや健康における笑顔の大切さを語った。

 講演では、円滑なコミュニケーションのこつとして「笑顔やユーモアを交えると人の魅力が加わり、人付き合いがますます良くなる」と強調。がん細胞を破壊するナチュラル・キラー(NK)細胞と笑いの関係を調べる実験に加わった経験を紹介し、「滑稽話でも感動する話でも、同じくらいNK細胞の数値が高まった。われわれ人間は感動したり心を振るわせることが大事」と語った。

 喉頭がんを患った父が治療のおかげで4カ月ぶりに声を出した時、「真の幸せは、朝から晩まで日常を普通に過ごせることだと分かった。僕は健康のためなら死んでもいい」と言ったと、会場の笑いを誘った。

 また、入門から5年は修行期間で、師匠の身の回りの世話など1日も休みがないとし、その中で落語に必要な気働きや気遣いが身に付くことも紹介した。

 講演会には約200人が来場した。アバンセでは20日まで感謝祭を開いており、絵手紙や俳句の展示などがある。20日午後1時半からは、放送大学の谷口義明教授がブラックホールをテーマに講演する。

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