「時代を拓いた唐津の先人」の表紙

『時代を拓いた唐津の先人』を執筆した宮島清一さん=唐津市船宮町の宮島醤油

 宮島醤油(本社・唐津市船宮町)社長で、唐津商工会議所会頭の宮島清一さん(68)が、著書「時代を拓(ひら)いた唐津の先人」(海鳥社)を出版した。総理大臣を務めた高橋是清や日本近代建築の父、辰野金吾ら幕末から明治を中心に、さまざまな分野で活躍した唐津ゆかりの18人の功績や生涯を紹介する。

 第1章「耐恒寮の少年たち」では、英語教師を務めた高橋とその教えに影響を受けた辰野をはじめ、唐津銀行創立者の大島小太郎、早稲田大の基礎を築いた天野為之らの足跡をつづる。第2章は志田林三郎ら科学者に焦点を当て、第3章では炭鉱経営の実業家、高取伊好、宮島醤油創業者の七世宮島傳兵衞ら産業、社会分野の先人を取り上げた。

 宮島さんが宮島醤油のホームページ(HP)に2002年から04年まで毎月連載した36回分がベースになっている。「活字に」との要望も多かったことから出版に至り、補筆や自ら撮影した写真などを新たに加えた。発刊について宮島さんは、明治維新と日本の近代化を唐津という定点から観察したらどうなるかなどの意義を挙げる。

 宮島さんは48歳のときに科学者から経営者に転身。人生を模索している時期に、ふるさとの先人たちの生き方を学びたいとの思いがあったといい、「逆境におかれた人の人生は非常に味があるので、書いていて随分共感するところもあった」と振り返る。

 印税など収益が出た場合は商工会議所に寄付し、「地域文化基金(仮称)」を設置し、地域文化の振興に充てる。

 「時代を拓いた唐津の先人」はA5判・400ページで、初版3千部。税込み2750円。問い合わせは同会議所、電話0955(72)5141。

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