ブッシュカン

 ミカン科植物ブッシュカンの黄色の果実の先端は、写真のように5~10本の指状をなして分かれています。バナナのような外見をしていますが、果皮に凹凸がある点が特徴です。果肉は酸味が強いので食用にはならないものの、薬用として熱湯に果皮と砂糖を加えたものを飲むことで咳(せき)止め、痰(たん)きり、それにショウガを加えると健胃に効果があります。

 ブッシュカンは漢字で「仏手柑」と書き、仏像の垂れた手に見立ててこの名が付けられています。指先がきれいに開いた状態で実るのはまれなのでまさに奇跡の手といえます。

 手にはその人の生きざまが表れるといいます。ブッシュカンの「手」からはまるでその先に誰かの身体があるかのような「人」の存在を感じます。その存在こそ「仏」なのでしょう。(中冨記念くすり博物館)

このエントリーをはてなブックマークに追加