繊細で柔らかな音色が特長のプレイエルのピアノ=佐賀市の徴古館

 旧佐賀藩主鍋島家に伝わるフランス製ピアノ「プレイエル」の演奏会が、11月17日午前11時と午後2時から、佐賀市松原の鍋島報效会・徴古館で開かれる。香り立つような音色で知られるプレイエルを、気鋭のピアニスト大坪健人さん(30)=佐賀市=が、ショパンやブラームス、シューマンらの名曲で奏でる。

 プレイエル社製ピアノは木の温かな響きが持ち味で、ショパンが愛用したとされる。徴古館のプレイエルは1931年、鍋島家13代当主直泰(なおやす)氏の妻で、朝香宮鳩彦(やすひこ)王の第一王女紀久子さんの婚礼調度としてあつらえられた。2001年に修復し、定期的に音楽会を開いている。

 ピアニストの大坪さんは佐賀西高-京都市立芸術大卒、同大学院修了。宝塚ベガ音楽コンクール3位、県音楽協会新人賞など受賞歴も多い。17年3月からドイツに留学しドレスデン音楽大学を首席で卒業、今年9月に帰国した。

 選曲はショパン「ノクターン」をはじめ、ブラームス「ピアノのための4つの小品」、シューマン作曲、リスト編曲の「歌曲集ミルテの花より『献呈』」など。大坪さんは「自らの内面をさらけ出すようなブラームスや詩的なショパンなど、繊細な表現にプレイエルはぴったり。クラシックを気軽に楽しむ入り口になるような音楽会にしたい」と語る。

 ▼料金1500円(小学生以下1000円)、午前、午後いずれも定員50人。事前予約が必要。問い合わせは同館、電話0952(23)4200。

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