トヨタ紡織九州-大崎電気 後半28分、トヨタ紡織九州の三重樹弥(19)がシュートを決め、31-30と勝ち越す=佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館(撮影・山口源貴)

トヨタ紡織九州-大崎電気 後半27分、トヨタ紡織九州・三重樹弥のゴールに盛り上がるスタンド=佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館

 第44回日本ハンドボールリーグ第9週第1日は12日、佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館などであり、トヨタ紡織九州レッドトルネード(神埼市)は大崎電気(埼玉県)に31-31で引き分けた。通算成績は5勝3分け4敗(勝ち点13)で、順位は暫定5位。

 前半、トヨタ紡織九州は立ち上がりに3連続失点を喫したものの、田中大斗らの得点で追い上げた。さらに得点を重ねて逆転し一時4点差をつけたが、終盤に失点を許し、15-13で折り返した。

 後半は7分過ぎから4連続失点でリードを奪われると、以降は一進一退の攻防となった。一時3点のビハインドを背負ったが、終盤に三重樹弥らの得点で追い上げを図り、28分過ぎに勝ち越しに成功。しかし、残り1分を切ってから同点に追い付かれた。

 トヨタ紡織九州は第9週最終日の14日午後0時から、宮城県の大和町総合体育館で豊田合成(愛知県)と対戦する。

【結果】
トヨタ紡織九州(5勝3分け4敗)31―31大崎電気(10勝1分け1敗)
湧永製薬(4勝8敗)28―20ゴールデンウルヴス福岡(11敗)

田中大斗(中央で攻撃をけん引、4得点) 相手を左右に揺さぶる攻撃はできたが、痛み分けにされた。多くの方に来てもらっていたので、勝ちたかった。

 

強豪相手にルーキー躍動

 トヨタ紡織九州は首位大崎電気を相手にがっぷり四つの展開に持ち込んだが、残り1分を切って追い付かれドロー。つかみかけた勝利を逃した。それでも両チーム最多の11得点を挙げたルーキー三重樹弥の躍動が5度のリーグ優勝を誇る強豪を追い詰めた。

 大崎電気は今季11試合を戦ってわずか1敗。7日まで開かれた茨城国体では成年男子で決勝を戦った埼玉、茨城の両県代表の主力の多くを占めた。佐賀県代表として出場したトヨタ紡織九州は準決勝で埼玉とぶつかり、1点差で惜敗していた。

 身長200センチの玉川裕康ら中央に体格のいい選手がそろう相手に対し、「普通に打てば当たってしまう。間を打ち抜く得意のプレーを意識した」と三重。前半13分過ぎから出場すると、ミドルやドリブルからの鋭いシュートを連発した。「声援が大きくて気持ちが乗った」と1500人超の大観衆も味方につけた。

 上位常連の大崎電気から奪った勝ち点1に、健闘をねぎらう拍手が湧く一方、選手たちの表情には「勝てる試合だった」と悔しさがにじんだ。中1日で戦う豊田合成は、7月の1巡目で残り3分から2点差を追い付かれた相手。三重は「勝てる展開で勝ちきり、流れを取り戻したい」とチームの思いを代弁した。

 

1500人超がエール

 約1年8カ月ぶりに佐賀市で開かれたホーム戦。1578人の大観衆が、首位を走る難敵撃破を目指したトヨタ紡織九州の選手たちを後押しした。

 観客席で目立ったのは佐賀女子高の生徒たち。芸術鑑賞の授業の一環として、1~3年生約850人が試合観戦に駆けつけた。好守備や得点が決まるたびに、赤いスティックバルーンを揺らして声援を送った。ハンドボールを初めて見たという田代絢音さん(18)は「迫力があって、応援も盛り上がった。機会があればまた見てみたい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加