ユーカリの枝を出荷している小松大作さん。ユーカリの葉は木によって丸かったり細かったりするという

 コアラの餌として知られるオーストラリア産の常緑高木ユーカリを、唐津市厳木町の花き農家・小松大作さん(37)が栽培している。いろんな花と合わせやすい緑の花材として人気という。栽培に手間がかからないことから、中山間地の耕作放棄地での景観を維持する品種としての活用を、農業仲間と模索している。

 小松さんは自宅の周囲など計1ヘクタールに約1500本のユーカリを植えている。昨秋、30センチほどの苗を植え、今では2メートルを超すほどに成長している。

 ユーカリは結婚式をはじめ花が飾られる多彩な場面で盛んに使われている。枝は用途に合わせ、30センチから90センチサイズに切って出荷する。葉は、樹木により丸かったり細長かったりと違いがある。市場価格は70センチサイズで1本60~70円ほど。9月は週に8千本くらい出荷したという。

 小松さんの主力はトルコキキョウで、作業がない夏場をカバーする作物としてユーカリを植えた。「収穫時期を自分の都合に合わせられるのが魅力。水だけで自然に育ち、成長も早い」と話す。 

 特徴を生かして、唐津市七山の雑草に覆われた耕作放棄地にユーカリを植えようと、小松さんと同じ県青年農業士である岡本綾平さんら、地区の青年の集まり「のいばる養秀会」が計画している。11月には先進地の長野県を視察、収益性なども含めて調べる予定。県東松浦農業改良普及センターは「中山間地の維持・発展へ向けた若者たちの自発的なアイデアで、注目している」としている。

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