松山市に贈られた「色絵松絵椿文瓶子」

野志克仁松山市長(左)に献上品の色絵磁器を手渡す畑石眞二代表理事=松山市役所(提供写真)

 伊万里市大川内山の30窯元でつくる伊万里鍋島焼協同組合(畑石眞二代表理事)は9日、共同制作した色絵磁器を愛媛県松山市の松山城に「献上」した。江戸時代、鍋島藩窯で将軍家や諸大名への献上品を作った伝統を守り継ごうと、毎年、城のある自治体に贈っている。

 松山市役所であった「献上の儀」では、裃(かみしも)姿の畑石代表理事が口上を読み上げ、城主役の野志克仁市長に献上品の「色絵松絵椿文瓶子(いろえまつえつばきもんへいし)」を手渡した。野志市長は「お互い歴史を大事にするまちとして、今後もいろんな形でつながっていきたい」と述べた。

 瓶子は酒器の一種で高さ37センチ、幅23センチ。松山にちなみ、山にある松と、市の花のツバキを描いた。いずれも鍋島焼の伝統的な図柄でもある。昔ながらの登り窯で焼成し、白磁のつやも青の発色も納得の出来栄えだという。

 一行は翌日、松山市の近くにあり、鍋島藩窯の名工が脱藩して門外不出の技術を伝えたとされる砥部(とべ)焼の産地を視察した。

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