8月末の豪雨被害に関する報告があった佐賀市排水対策基本計画検討委員会=市役所大財別館

 佐賀市は9日、8月末の記録的な豪雨による内水氾濫で市内3083戸が浸水したことを排水対策の検討委員会で報告した。1990年7月の豪雨被害を下回り、排水対策が一定の効果を上げているとした。

 市の排水対策基本計画を見直す検討委員会(委員長・大串浩一郎佐賀大学教授)が市役所大財別館で開いた会合で、7日時点の集計を報告した。

 市によると、床上浸水が472戸、床下浸水が261戸だった。90年は旧佐賀市の浸水が1万959戸(床上817戸、床下1万142戸)で、担当者は「24時間雨量は今回の方が多いものの、ポンプ場の開設、水路改修などで被害は軽減したようだ」と説明した。

 浸水面積は約2950ヘクタールと推定し、自動計測で最大の浸水だったのが勧興小学校前で、成人の腰ほどになる83センチが確認された。

 委員を務める市民からは、都市化が進む中心市街地で排水能力が落ちているという指摘が相次いだ。「水田が減り水を受け止める場所が少なくなり、道路が冠水しやすくなっている」「泥が詰まり流れなくなったクリークの清掃を徹底して」などの意見が出た。

 現行の基本計画は2014年3月に策定した。おおむね5年で見直しており、新たな中長期対策を本年度中に決める。

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