唐津を代表する刀工の一人、本行をテーマにした歴史文化企画展=唐津城天守閣2階展示室

 唐津を代表する刀工の一人である本行(もとゆき)に焦点を当てた歴史文化企画展が、唐津市東城内の唐津城天守閣2階で開かれている。初代と二代の刀や脇差し4振りと鐔(つば)6枚を展示、唐津の刀の技と美を紹介している。12月1日まで。

 初代本行は延宝(1673~81)年中に豊後から唐津に移住し、その後3代続いた。初代は刀の銘を「行平(ゆきひら)」と彫っていたが、1694(元禄7)年ごろに江戸・麻布で本阿弥家から「本」の字を授かり、本行と改名。神奈川の刀工に師事し相州伝(日本刀の伝法の一つ)を学び、その後唐津に帰り作刀した。

 「唐津刀」は浜崎、玉島から採れた砂鉄を用いており、本行の制作した刀の刃文には雲の流れなどの自然美を感じさせる。

 本行の手掛けた「海鼠透鐔(なまこすかしつば)」のほか、表面に細い線が入った「糸透鐔(いとすかしつば)」など唐津藩の鐔師伊藤正国、正勝らの作品も並ぶ。

 唐津城の井上和彦館長は「展示を通して本行を広く知ってもらえれば」と話す。現在の展示は22日まで。23日から最終日まで一部展示を入れ替える。入館料一般500円、小中学生250円。 

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