佐賀鉄工所は8日、佐賀県内に被害をもたらした8月の記録的大雨で、杵島郡大町町の大町工場から敷地外へ流出した油が推定約5万4千リットルに上るとする調査結果を明らかにした。

 同社によると、流出前日の8月27日の点検時の記録を基に、熱処理工場内の油槽8基にあった油の量を約10万3千リットルと算出。このうち、油槽からあふれて工場内に残ったのが、敷地の面積などから約4万9千リットルだったと推定し、外部へ流出した油の量を算出した。油は焼入油「ダフニークエンチGS70」(出光興産)。10月2日に県へ調査結果を報告している。

 9月末時点で、油の流出範囲は約98万平方メートル。農作物では、水稲約26ヘクタール、大豆約15ヘクタール、施設園芸のキュウリ0・2ヘクタールの規模で油が広がり、水稲は約120トンが廃棄処分になった。

 油の流出量を巡っては、県は当初、工場外に流出した油の量を約5万リットルとしていたが、杵藤地区消防本部(武雄市)はその後、約11万3千リットルが工場内に流出していたとして、工場外への流出量は「不明」としていた。鉄工所も同様に工場外への流出量は「分からない」としていた。

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