ロコモティブシンドロームをテーマに話す前隆男氏(左)と古市格氏(中央)=佐賀市のメートプラザ佐賀

信愛整形外科医院によるロコモ体操も披露された=佐賀市のメートプラザ佐賀

 筋肉や関節など運動器の障害で移動が困難になるロコモティブシンドローム(ロコモ)の予防啓発イベントが5日、佐賀市のメートプラザ佐賀で開かれた。専門医2人が講演し、予防のために日頃から体を動かす大切さを呼び掛けた。

 嬉野医療センター整形外科部長の古市格氏は、平均寿命と健康寿命の差を「不自由年数」と表現し、日本人男性で9年、女性で12・4年とする統計を紹介。下半身の筋力が低下すると、心臓に負担がかかって息切れや血圧上昇などを引き起こすとし、筋力維持に効果的なスクワットのやり方を紹介した。

 県医療センター好生館副館長で整形外科部長の前隆男氏も、ロコモ予防には骨粗しょう症と転倒を防ぐ必要性を強調した。「筋肉は転んだ時に力を吸収する作用がある。散歩や太極拳などで足腰を鍛えましょう」と呼び掛けた。

 パネルディスカッションでは「ロコモは若い人でも起こり得るか」との質問に対し、古市氏と前氏が「あると思う」と回答。座長を務めた佐賀大医学部整形外科の園畑素樹准教授は「骨の量が一番多い30歳ちょっと前までに、規則正しい生活をして骨量を増やしてほしい」と述べた。

 イベントは県整形外科医会などが開き、約110人が訪れた。信愛整形外科医院の理学療法士によるロコモ予防の体操も披露された。

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