吉島夕莉子さん(奥)がデザインした新作を手掛ける吉島ひろ子さん=佐賀市の徴古館

 鍋島緞通(だんつう)の作品展が佐賀市松原の徴古館で開かれている。同市大和町の織元「吉島伸一鍋島緞通」が伝統を受け継ぎつつ、古典柄を生かした作品やオリジナル柄など約20点を展示。重要無形文化財保持者(人間国宝)で有田の陶芸家井上萬二氏、染色家の故鈴田照次氏が考えた図案も飾る。13日まで。

 井上氏のデザインを形にした作品「白磁 牡丹」は白磁をイメージした背景に華麗なボタンの柄が浮かび上がる。白磁の光沢感を表現するため、綿にシルクを織り込んでいるのが特徴。

 ほかにも、焼き物「古伊万里」の柄を取り入れた作品や五代目技術継承者の吉島夕莉子さん(28)がデザインした新作など多様な作品が並ぶ。

 四代目技術継承者の吉島ひろ子さん(52)は、「古典柄だけでないデザインで、若い人にもなじみやすい柄にした。作品には、強度のある糸や色落ちしにくい染料を使っており、日常生活でも使いやすいようにしている」と話した。

 一畳物(191×95センチ)を中心に、玄関マットや座布団のサイズもある。会場には織機が設置され、作品を織る実演も行う。

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