ボタ山跡で始まった佐賀県のボーリング調査。多久市も今後調査に入り、地中の状況を確かめる=多久市北多久町小侍

 多久市北多久町小侍で、石炭のくずを集めた「ボタ山」跡が2年前の火災以降、くすぶり続けている問題で、佐賀県は7日、地中の状況を確かめるためのボーリング調査を始めた。多久市も9日以降、調査に入り、のり面の崩落防止や鎮火に向けた対策を検討する。

 地上で延焼が確認されている約3千平方メートルの範囲で県が2カ所、市が3カ所でボーリング調査を行う。調査期間は合わせて1週間程度を見込み、石炭くずが埋まっているとみられる地下約10メートル地点まで掘り、延焼範囲や地質を解析する。

 現場は大正時代に炭鉱の石炭くずを積み上げてできたボタ山の跡で、数十メートル離れた場所に民家やアパート、約200メートル南に多久高校がある。当初は7月下旬にも調査に入る計画だったが、消防など関係機関との調整や、8月末の豪雨による災害対応で着手が遅れた。

 火災は2017年5月に発生した。地権者の1人が同年3月、伐採した木を焼いた際に石炭くずに燃え移ったとみられる。消防が定期的に放水しているが、一部で煙が上がり、異臭も漂っている。

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