在宅医療の新しい在り方を考えようと医療関係者や市民ら約400人が集まったフォーラム=佐賀市

 医師や看護師、介護士らが在宅での医療と福祉の在り方を考える「九州在宅医療推進フォーラム」が5、6の両日、佐賀市の県医師会佐賀メディカルセンターなどで開かれた。急病などで意識がなくなったときに備え、医療や介護について事前に当事者の意思決定を伝える「アドバンス・ケア・プラニング(ACP)」をテーマに、講演やワークショップを通して約400人が理解を深めた。

 特別講演では、神戸大学医学部附属病院緩和支持治療科特命教授の木澤義之さんが「これからの治療・ケアに関する話し合い」と題し、最新のACPについて紹介した。

 木澤さんは「アドバンスは翻訳では『前もって』という意味だが、事前に話すのは医療従事者ではなく、当事者が家族や親類にきちん話しておくこと」と説明した。実際に5段階にわたるチェックシートを参加者と一緒に書き込み、ACPの実践法を伝えた。

 フォーラムの大会会長で、佐賀市大和町の在宅療養支援診療所「満岡内科クリニック」の満岡聰医師は「フォーラムは一般市民も参加しており、重病で体が動かなくなったとき、どんな医療や福祉を受け、在宅では誰と一緒に過ごすのかなど、ACPの意識付けにつながれば」と期待を込めた。

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