“体感型”観光農園で秋の味覚

(栗おこわセット・メイン)カフェで提供している「栗おこわセット」(1100円)。栗と砂糖だけで作ったあんを自分で詰める栗もなかと佃煮、地元特産豚「若楠ポーク」を使った豚汁が付く=観光農園「お百笑さん」

 武雄市若木町の「体感型観光農園」をうたう「お百笑さん」内のカフェで、園内で採れた栗を使った期間限定メニューが提供されています。収穫体験を提供する一般的な観光農園とは違い、1年を通して農地・農業を知ってもらおうと開いている農園で、代表の大古場美由紀さん(52)の「田舎の農地を守る農業がどのようなものか伝える場にしたい」との思いがあります。

観光農園「お百笑さん」で採れた栗

 カフェ「百姓茶屋」で「栗おこわ」や「栗パフェ」を提供しています。栗おこわは大古場さんの母キヨさん(故人)が家庭で作っていたものを再現。栗をふんだんに使い、甘めに蒸し上げています。例年は11月初旬まで提供。

 農園は、完熟の時季が遅い「南高梅」を約400本育てる梅園。父・逸男さん(同)が約500本植え、大古場さんは約20年前から販売や加工を手伝い始めました。16年前からは梅酒や梅干しを作る教室(毎年6月開催)をスタート。現在では3週間で900人近く訪れる人気イベントになっています。

カフェでは梅園の梅で作った梅酒や梅みそなども販売している

 8年前に両親が亡くなり、梅の管理も自身で担うようになって「自然は簡単に恵みを与えてくれない」ことを知ったと大古場さん。年間を通しての営みである農業の大変さや奥深さを伝えるには「単発的なイベントではなく、農地を年中見てもらうべき」と語ります。

 そのために2年半前から始めたカフェ。「私たちは飲食のプロではないから」と、材料や席数など対応力が限られることを言い添えます。ドッグランを整備したり、ポニーや珍しい鶏「アローカナ」を飼育するのも、元々はイノシシよけや下草刈りの手間を省くことが目的です。ほくほく甘い栗の味には、農園を思う大古場さんが、季節を問わず重ねてきた手間が染みています。

 栗のメニューは前日までの予約がお勧め。

観光農園「お百笑さん」の梅園

 

梅園で飼育しているポニー。下草を食べるのが仕事
観光農園「お百笑さん」にあるドッグラン。防虫効果のあるクスノキのチップが敷き詰められており、ふかふかしている

DATE

 

[住]武雄市若木町本部山中(若木ゴルフ倶楽部向かい)
[☎]0954(26)2044
[営]10:00‐17:00
[休]水曜
[P]あり

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