線路上で停車した新幹線内から降車して避難する訓練参加者ら=27日未明、筑紫トンネル付近

 地震などの災害に備えるJR九州の「新幹線・在来線合同異常時訓練」が27日未明、鳥栖市のJR新鳥栖駅周辺であった。JR社員や警察、消防、警備会社などの関係者約250人が九州新幹線の車両を使い、乗客の避難や設備点検など被災時の対応を確認した。

 福岡・佐賀地方で震度5弱の地震が発生したと想定した。新鳥栖駅から博多方面へ約1キロの地点にある筑紫トンネル付近では、停電で新幹線が停車した想定で、下り勾配を利用して惰性で走行する運転で出口付近まで移動する訓練をした。

 その後、避難用のはしごを使い、乗客役の人たちを線路上に誘導した。暗く足元が見えづらい中、安全に避難させるための対応を学んだ。また、今年1月3日に熊本で発生した最大震度6弱の地震で新幹線が立ち往生した教訓を踏まえ、手押し台車を使った給食の手配も初めて実施した。

 新鳥栖駅から久留米方面へ数百メートルの地点では、下りの新幹線が停車した想定で、輸送可能な上りに乗り換えてもらう訓練をした。二つの新幹線の間に板を渡し、乗客を誘導した。

 訓練を見守った古宮洋二専務執行役員・鉄道事業本部長は「成果を社内に広げ乗客の安全を守りたい」と話した。

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