佐賀県は26日、県営の大規模産業団地を神埼郡吉野ヶ里町に整備する構想があることを明らかにした。既に公表している佐賀市大和町の知的障害者入所施設「佐賀コロニー」跡地の県営産業団地としての整備も規模を拡張して実施する。

 県議会の農林水産商工常任委員会で、定松一生議員(自民)が産業用地の確保についてただした。

 県企業立地課によると、県内で分譲中の工業団地の面積は鳥栖市など計5カ所で17・7ヘクタールで、交渉中のものを除くとさらに少ない。

 現状では10ヘクタール以上の大規模な土地を望む企業に対応できないため、県は2018年度に適地の調査を実施した。住家への影響が少なく、10ヘクタール以上を確保できる可能性がある地点として、佐賀市、唐津市、伊万里市、吉野ヶ里町、三養基郡みやき町の計8カ所を抽出。県の東部、中部に対する企業の需要が多いため、吉野ヶ里町で県営産業団地を整備する方針を固めた。

 県は具体的な地名は明らかにしていないが、「基本的には農地」(企業立地課)で、国指定特別史跡の吉野ケ里遺跡は含まれないとしている。年度内に地元に説明する考え。

 佐賀コロニー跡地の産業団地化は、9・4ヘクタールの跡地に加え、周辺の民間の農地を買い取り、計14・1ヘクタールを整備する。本年度は地質調査や文化財調査を含む設計作業を進め、事業費は1億3800万円。民間農地の買収は今後、地権者との交渉に入る。

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