九州新幹線長崎ルートの未着工区間を巡る4者協議などについて見解を示したJR九州の青柳俊彦社長=福岡市の本社

 JR九州の青柳俊彦社長は25日、福岡市の本社での定例記者会見で、九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖ー武雄温泉)の整備方式の見直しを巡り、佐賀県の山口祥義知事が「ゼロベースで議論すべき」との見解を表明していることに対して否定的な考えを示した。「フルという方向付けは、非常に大きなものだと認識している」と述べ、「フル規格が適当」とした与党方針を重視して論議する姿勢を強調した。

 山口知事は19日の県議会一般質問で、与党プロジェクトチーム(PT)が国土交通省に対して佐賀、長崎両県とJR九州の関係4者で開くように求めた協議に関し「さまざまな整備方式の選択肢について、時間をかけてゼロベースから議論すべき」と答弁した。この発言への見解を問われた青柳氏は「与党PTで方向付けされたフル規格での整備ということについて、われわれの任務や努力すべきことをやっていきたい」と述べ、フルを重視した議論を進めたい意向を示した。

 赤羽一嘉国交相が11日の就任会見以降、山口知事との会談を望む発言をしていることについては期待感を示し、4者協議の実現に向けて「一方通行や1人だけ置いていくことはできず、4者が納得ずくで進めていくのがいいことだと思っている」と述べた。

 4者協議の時期は「何が何でも(予算編成がある)12月までにと要望しているわけではない」とした。ただ、長崎ルートが2022年度に新幹線と在来線特急を乗り継ぐ対面乗り換え(リレー)方式で暫定開業する点を踏まえ「部分開業が長期にわたることは避けたい」と、フル規格の早期着工を求めた。

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