第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体2019」は28日、茨城県ひたちなか市の笠松運動公園陸上競技場で総合開会式が行われ、10月8日まで同県内で熱戦を繰り広げる。

 佐賀県勢は、会期前に実施された水泳、体操などを除く33競技に選手、監督ら約400人が出場。団体はバレーボール成年女子の久光製薬スプリングスやハンドボール成年男子のトヨタ紡織九州レッドトルネード、個人はセーリングやレスリングなどに期待がかかる。開幕を前に、佐賀県の誇りを懸けて戦う代表選手を紹介する。

 

セーリング 岡田・吉永組V狙う成年男子

セーリング成年男子470級の岡田奎樹(奥)は東京五輪の日本代表に決定。茨城国体では吉永弘斗と組んで2連覇を狙う=福井県の若狭和田マリーナ特設セーリング会場(昨年の大会から)

 成年男女、少年男女に計12選手が出場する。

 注目は、2020年の東京五輪代表に決定した成年男子470級の岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)。昨年の大会はロンドン五輪代表の吉田雄悟と組んで堂々の日本一に輝いた。今年は吉永弘斗(大晴ガス)とともに頂点を目指す。成年女子セーリングスピリッツ級の中山由佳(ポラテック西日本佐賀工場)と宮崎歩美(九州電力労働組合本部)は、昨年同種目で3位入賞を果たした。少年女子レーザーラジアル級でインターハイ4位の鈴木萌風(唐津西高)らも期待される。

 

バレーボール 久光、若さで3連覇目標成年女子

バレーボール成年女子は久光製薬スプリングスが3年連続9度目の頂点を目指す(8月の国体九州ブロック大会から)

 Vリーグ女子で2連覇を飾った久光製薬スプリングス(鳥栖市)が成年女子に出場。3年連続9度目の頂点を目指す。

 メンバーは若手を主体に、昨季の主力も名を連ねる。アタッカーの今村優香と野本梨佳は勝負どころでポイントを奪い取る。セッターの栄絵里香が軽快なトスワークを見せ、リベロの戸江真奈は高いレシーブ力を誇る。井上愛里沙や中川美柚らの躍動にも期待がかかる。

 

剣道 上位狙える実力成年男子少年女子

剣道少年女子は中村日南(右)らを中心に上位を狙う=佐賀市のSAGAサンライズパーク(8月の九州ブロック国体から)

 5人制の団体で競い、成年男子と少年女子が上位を狙う。

 成年男子は先鋒の岡健士朗(国士舘大)が力強い剣さばきでチームを勢いづかせる。次鋒には県内随一の力を持つ原口功世(県警)が座る。ベテラン3人も気迫の剣道を見せ、8強入りを目指す。

 勢いのある少年女子は優勝を目標に掲げる。副将の古川寛華(三養基高)は全国高校総体個人3位の実力者。大将の中村日南(同)は強気の攻めで得意のメンを打ち込む。

 1回戦で成年男子は千葉県、少年女子は岡山県代表と対戦する。

 

サッカー

 昨年5位入賞を果たした少年男子が2年連続で出場する。サガン鳥栖U-18と佐賀東高の選手で構成したチーム。まずは昨年を上回る準決勝進出を目指す。

 軸となるのはU-18日本代表のDF中野伸哉(サガン鳥栖U-18)。スピードと機を見たオーバーラップが持ち味で、鳥栖が準優勝に輝いた8月のクラブユース選手権でも全7試合で活躍した。ほかにも能力の高い選手がそろっており、チームとしての総合力は高い。29日の1回戦で静岡県と対戦する。

 

バドミントン

 2単1複の団体戦に成年男女が出場する。

 成年男子は野田悠人(法政大)を中心に4強入りを目指す。野田はスマッシュやカットを武器に勝機をうかがう。川原祥人(若松梱包運輸)は好機を確実に生かし、弟の怜也(龍谷大)は粘り強いラリー戦が得意。1回戦は宮城県と対戦する。

 成年女子は、力強いプレーが持ち味の毛利未佳(七十七銀行)が軸。球さばきが巧みな志波寿奈(龍谷大)、高い打点から打ち込む黒岩はるな(同)にも期待がかかる。1回戦の相手は北海道。

 

バスケットボール

 少年女子が出場する。佐賀北高と佐賀清和高の選手を中心に構成、合同練習の時間を例年より増やしてチームの一体感を高め、初めて九州ブロックを突破して出場権を獲得した。本大会ではベスト8を目標に掲げる。

 インサイドはセンターの西岡希咲(佐賀北高)が軸で、外からは今村祭里(同)や永渕亜美(佐賀清和高)が攻撃を組み立てる。島内彩希(昭栄中)は中学生ながら1対1の得点力が高い。初戦は徳島と対戦する。

 

カヌー

 スプリントとスラロームに成年男子、少年男子の計6選手出場する。

 成年男子スプリントカナディアンシングルの佐藤光(陸上自衛隊朝霞駐屯地体育学校)は日本代表で、東京五輪を目指す実力者。専門は1000メートルで、国体は半分の500メートルで行われるため、短い距離に対応できるかが鍵。スラロームカヤックシングルは、国体30回目のベテラン坂口裕之(福留ハム)が出場する。少年男子は神埼高、鳥栖工高勢が上位を目指す。

 

スポーツクライミング

 成年男子、少年男女に計6選手が出場する。経験豊富な成年男子の樋口純裕(クライミングジム「PUMP2」)は昨年、得意のリードで2位となり、ボルダリングでも8位入賞した。今大会は靏本直生(久留米工大)と初めてペアを組み、上位を狙う。昨年、リード6位、ボルダリング8位だった少年女子の樋口結花(多久高)・渡島夏希(佐賀北高)もダブル入賞を目指す。

 

ライフル射撃

 全4種別に7人が出場。成年女子エアライフルの井浦一希(医療法人如水会)は県が進める「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」の一環で今年県内に就職した。少年男子エイライフルの芳司健太(佐賀工高)は全国高校選抜5位の実力を発揮したい。少年女子エアライフルの島千遥(牛津高)は中学時代に全国優勝を経験した実力を誇る。成年男子は国体入賞歴のある高田裕介(明大)、全国警察拳銃射撃大会で優勝歴がある堀貴雅(県警)にも期待がかかる。

 

ソフトテニス

 1単2複の団体戦で競い、成年男子と少年女子が出場する。

 成年男子は8位入賞してポイント獲得を目指す。岩切皓太郎(佐賀大)はチーム唯一の左利きで、コースを突いて相手を揺さぶる。小副川忠希、栗山比呂(ともに福岡大)ら若手の活躍にも期待。1回戦は青森県と戦う。

 少年女子は、全国高校総体16強の宮原あかり(佐賀清和高)がシングルスを担う。力強いストロークやコースの打ち分けが光る。ダブルスの栗山友希・池田帆乃香組(嬉野高)、永戸裕梨・喜多莉子組(佐賀清和高・嬉野高)は積極的なプレーを仕掛ける。1回戦は北海道と対戦。

 

クレー射撃

 成年のトラップ、スキートにそれぞれ3人が出場。3年連続で出場権を得たスキートは5度目の出場となる古野雅也(エス・ワン)らがチームが支える。トラップの早木良太(自営業)は3年連続の出場。コンディションや精神面が得点を大きく左右する競技で、自分たちの集中力を維持したい。

 

馬術

 成年女子と少年に計5選手が出場する。

 馬場馬術と自由演技馬場馬術にエントリーする成年女子の古賀千尋(久光製薬)は、高校時代を含めて複数回入賞した実績のある実力者。少年スピードアンドハンディネスと二段階障害飛越に出場する成富海(佐賀清和高)も2年前に入賞経験がある。

 

ウエイトリフティング

 少年男子、成年男子に5人が出場する。少年男子55キロ級に臨む嶋江大悟(有田工高)は56キロ級に出場した昨年、トータル8位と健闘した。今年の全国総体55キロ級で11位に終わった悔しさをぶつけ上位を狙う。成年男子は昨年77キロ級でトータル9位に入った富永聖也(九州国際大)に期待がかかる。

 

相撲

 成年男子は相撲の強豪・九州情報大(福岡)の現役、OB力士で構成する。同大4年の山中晋也は今年の西日本学生相撲選手権個人戦を制した。松浦青年相撲で2度横綱に輝いた川口弾(日翔工業)は大舞台の経験が豊富で、183センチ、115キロと大柄な井本和輝(九電産業)は、突いても組んでも力を発揮する。少年男子は、唐津工、佐賀清和、多久の3校の生徒で構成する。全国高校総体に個人、団体で出場した新居頼二(唐津工高)らを軸に強豪に挑む。

 

ボクシング

 成年男子、少年男子が9年ぶりに出場する。10人が上位進出を目指す。

 成年男子は2年前の愛媛国体で表彰台に立ったライトウエルター級の木村歩夢(東農大)、ウエルター級の成富丈一郎(拓大)ら関東大学リーグで活躍する実力者がそろう。少年男子は南部九州総体で1勝を挙げたフライ級の山口友士(杵島商高)、ライト級の宮原紳瑠(高志館高)らが入賞を目指す。

 

柔 道

 少年男子と成年男子が出場する。

 少年男子は18チームが頂点を争う。8月の全国高校総体の個人60キロ級、同66キロ級でそれぞれ優勝した近藤隼斗(佐賀工高)と田中龍馬(佐賀商高)、同81キロ級5位の小畑大樹(同)がチームの軸。近藤と田中は軽量級ながら、相手との体格差をはねのけるスピードと鋭さがある。初戦の2回戦で埼玉県と京都府の勝者と対戦する。

 成年男子は47都道府県で競う。楢崎誠(県警)と井上貴博(同)は2年前のえひめ国体で5位入賞を果たしたメンバー。2人を中心に上位を狙う。

 

ボート

 成年男女、少年女子の計7選手が出場する。

 成年女子は、ロンドン五輪に出場した福本温子(トヨタ自動車)が國元悠衣(中部電力)と組んでダブルスカルに出場。昨年の福井国体2位に輝いたペアで、今大会も期待が集まる。少年女子ダブルスカルの北村莉子・隈本侑里組(唐津東高)は全国高校総体で5位になった勢いがある。成年男子シングルスカルの三浦友之(NTT東日本)は九州ブロック国体を1位で通過している。

 

フェンシング

 成年男子と少年女子の6選手が出場する。

 フルーレで争う少年女子は昨年7位に入賞した。前回大会を経験し、全国高校総体でも活躍した山田美羽(佐賀商高)を中心に上位を目指す。成年男子はフルーレとエペを実施。昨年に続く出場となる監督兼選手の藤田大貴(小城市役所)、杠星哉(日体大)の経験を生かしたい。

 

アーチェリー

 成年女子と少年女子が出場する。8月の九州ブロック予選で1位になった成年女子は、8強以上を見据える。経験豊富な小部恵理子(高志館高)と、シューティングに安定感がある宮原唯希(近畿大)がチームを引っ張る。

 少年女子は全国高校選抜に出場した本田小稀(厳木高)、全国総体出場の田中美空(高志館高)を軸に上位進出を目指す。

 

テニス

 2単1複の団体戦で競い、県勢は成年男女、少年男女が出場する。

 成年女子は経験豊富な緒方葉台子(グラスコート佐賀)が力強いショットで攻め立てる。高祖真美華(福岡大)もフットワークの軽さを武器に上位進出を目指す。

 成年男子は関東の大学で力をつけた小峰良太(中央大)が岡崎勇都(福岡大)とペアを組んで出場。少年男子、少年女子は全国高校総体の出場者が挑む。

 

トライアスロン

 成年男女に2人ずつが出場する。

 成年男子の筒井佑(ブリヂストンスイミングスクール鍋島)は得意のスイムで上位につけ、バイクとランで持ちこたえる。国体初出場の江口揮房(佐賀大)はインカレに九州代表として出場した。バイクで上位に食い込めるかが鍵になりそう。

 成年女子は海江田ちづる(バースデイ小嶺店)が安定したレースを展開。牧瀬わか奈(武雄消防署)も力をつけているバイクとランで粘る。

 

空手道

 成年男女、少年男女の6選手が団体と個人組手に出場する。

 団体は男女混合。技を繰り出すスピードに優れる正木綾(大正大)を軸に3回戦突破を目指す。先鋒の竹谷恵雲(佐賀西高)が積極的に攻め立て、古賀翔子(宮崎産業経営大)は相手の技を見極め好機を待つ。和智まおか(佐賀女子高)は全国高校総体にも出場し、上段突きを得意とする。

 個人では正木が16強入りを狙う。

 

ボウリング

 少年女子の団体、個人に中島望結(佐賀北高)と笠原裕奈(小城高)が2年連続で出場する。昨年の経験を生かし、一つでも上位を目指す。

 中島はどんなレーンにも適応できる対応力が武器で、笠原は勝負強さが光る。2人とも中学3年生で初出場した昨年は、大会の雰囲気にのまれ、本来の実力を発揮できなかった。1年間の鍛錬の成果を今大会にぶつける。

 

ゴルフ

 成年男子と女子に6人が出場。成年男子の工藤亜沙希(自営業)は8月の県アマ選手権で2連覇を果たし勢いに乗る。渡辺義也(花祭ゴルフ倶楽部)は3年連続の挑戦。陣内優也(西南学院大)は初の国体に臨む。女子は経験豊富な松尾奏(早大)を中心に、日本ジュニア選手権に出場した河野あずみ(敬徳高)、力をつけている松永七海(長崎日大高)の昨年と同じ顔ぶれで挑む。

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