自身のルーツを紹介する藤巻製陶の藤本浩輔社長=有田町の有田中部小

11角形の焼き物を児童に説明する藤巻製陶の藤本浩輔社長=有田町の有田中部小

 地元で活躍する住民のルーツを聞き、郷土愛や家族の絆について考える公開授業「ようこそ先輩」が19日、有田町の有田中部小と大山小で開かれた。藤巻製陶10代目の藤本浩輔社長(40)が、250年近い歴史をつむいできた歴代の先祖に触れ「窯の火を絶やさないために、受け継いだ技術に加え、新しいチャレンジを続けたい」と語った。

 藤本さんは、大成功した5代目、大量生産へ銅板技術を取り入れた7代目、戦争で強制的に手りゅう弾を作らされた8代目などを紹介。手りゅう弾は使われずに戦後回収されたが、曾祖母が地面に埋めて残したという。「人を傷つける道具を作らされた者たちがいると思えば、苦しい状況でも知恵を絞って頑張れるはず-との思いだった、と伝え聞いている」と話した。

 また、「変化に対応できる種が生き残る」というダーウィンの言葉をひき、「窯元を続けていくため、代々積み上げてきた技術に新しいものをプラスしている」と説明。海外のデザイナーとのコラボや3D技術による焼き物づくりに挑戦していることに触れた。

 授業は児童の志を立てるきっかけにしようと開き、町内4校の6年生約190人と保護者や一般住民も聴講した。うち、児童代表の7人は、自身の家族の歴史を調べて12月8日に発表する予定で、話のまとめ方や発表の仕方の参考にした。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加