山口知事から佐賀さいこう表彰(がん対策部門)を受けた(左2人目から)高椋里恵子さん、チクシ電気佐賀工場、嬉野温泉旅館組合おかみの会=佐賀市天神のアバンセ

自らのがん治療や検診率向上のための取り組みを語った歌手の麻倉未稀さん=佐賀市天神のアバンセホール

 がん予防や定期検診の重要性をアピールする「がん征圧県民のつどい」(県健康づくり財団主催)が21日、佐賀市天神のアバンセで開かれた。テレビドラマ「スクールウォーズ」の主題歌などで知られる歌手の麻倉未稀さん(59)が自らのがん治療体験や、新たに始めた乳がん検診を呼び掛ける活動などについて話した。

 麻倉さんは2017年4月、テレビ番組をきっかけに乳がんが発覚した。乳がんはタイプが分からなければ治療が進められず、「先が考えられないことはこんなにつらいかと思った」という。周囲の助けを得て、手術後3週間後にはライブで歌ったが、10年間飲み続ける薬の副作用で足のむくみや記憶の障害などがあるという。

 思いを正直に打ち明けることで家族の理解・協力が得られ「歌を続けながら毎日過ごすことができている」と感謝。地元の神奈川県藤沢市に「ピンクリボンふじさわ」を立ち上げて検診の重要性を訴えており「どこまでやれるか分からないが、歌いながら活動を広げていきたい」と語った。

 主催した県健康づくり財団の池田秀夫理事長は、佐賀では2016年に7137人が新たにがんにかかったデータを示し、「胃がん、肝がん、肺がん、乳がんが全国平均より高く、中でも肝がんは19年連続で全国ワースト。有効な対策は定期的な検診だ」と、一人一人の自覚と行動を促した。

 この日は、さがさいこう表彰(がん対策部門)の授与式も開かれた。がん検診、精密検査受診率100%を昨年度達成したチクシ電気佐賀工場(吉野ヶ里町)、乳がんを患った人が温泉入浴を楽しめるイベントを開いている嬉野温泉旅館組合おかみの会(嬉野市)、がんの治療経験を基に普及啓発活動を行う高椋里恵子さん(佐賀市)に山口祥義知事から表彰状が贈られた。

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