イッチン技法による装飾を体験する学生たち=有田町外尾町の佐賀県陶磁器工業協同組合

ローラーマシンによる成形の説明を受ける学生たち=有田町南原の陶都ものづくり協同組合

浜野貴晴さんから排泥鋳込みによる成形について説明を受ける学生たち=有田町南原の陶都ものづくり協同組合

 法政大学デザイン工学部の3、4年生や院生30人が16~18日、現地研修で有田町を訪れた。有田焼の製造工程や市場流通の現場を見学し、成形や絵付けの技術を体験。今後、形状デザインから販売、流通戦略までを含めた有田焼の事業計画案を考え、商社や窯元らに提案する。

 学生たちは、同学部システムデザイン学科の安積伸教授のゼミ合宿で訪れた。デザイン・ディレクターで商品開発コンサルタント会社代表の浜野貴晴さんの案内で、陶土や生地の製造から販売までの一連の現場や、県窯業技術センターなどを訪問。関係者を質問攻めにしていた。

 佐賀県陶磁器工業協同組合ではワークショップに取り組んだ。ろくろや鋳込み成形のほか、絵付け、装飾技法のイッチン、転写などを体験。有田焼の窯元代表や後継者でつくる陶交会メンバーに、事前に準備した「売れる有田焼」の企画案について助言を求めた。

 学生たちは「パソコン上で事前に学習した有田焼の情報と、実際に見るのは違う」「上絵や下絵のグラフィック的なことは、現場でしか見られない」と産地訪問の成果を話した。

 参加者のうち3年生と院生1人の計13人は、売れる有田焼の形状デザインについて、ブランディングやビジネスモデルを含めた企画案を作成。来年4月ごろに窯元や商社を交えた事業成果報告会で紹介する。優秀な案は商品化の可能性もあるという。

 ゼミ合宿の現地研修は、商工観光関係者らでつくる有田焼未来プロジェクトの後継者育成事業で支援した。

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