8月の記録的豪雨で浸水し、油が流出した佐賀鉄工所大町工場の熱処理工場。新たな対策として高さ90センチの鉄の壁を設置した(佐賀鉄工所提供)

 8月の記録的豪雨による浸水で杵島郡大町町の大町工場から油が流出した佐賀鉄工所は18日、油が流出した熱処理炉8基のうち、2基の運転を再開したことを明らかにした。16日から稼働しており、10月中旬ごろには工場全体が復旧する見通し。

 同社は、油の流出事故を受け、杵藤地区広域市町村圏組合から8月30日付で消防法に基づく使用停止命令を受けていた。その後、熱処理炉の周囲を高さ90センチの鉄の壁で囲んだり、工場敷地の東と南側に約600メートルのオイルフェンスを常備するなどの対策を講じた。その結果、9月6日に使用停止命令が解除され、10日からは油が流出した熱処理工場以外の生産ラインで、試運転として生産活動の一部を再開していた。

 熱処理炉8基のうち、16日から稼働再開している2基のほか、4基が試運転で稼働。残りの2基は稼働に向け準備を進めている。

 同社によると、大町工場は国内4工場のうち最大規模。復旧状況は現在約70%という。工場が停止した影響について同社は「多久工場や佐賀工場で応援生産したため、納期の調整や品質の確認などはあったが、供給がストップすることはなかった」としている。

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