床上浸水した家屋で、被害状況を調べる南三陸町の西條優也さん(右)=多久市北多久町

多久市の応援要請に応え、災害派遣された宮城県南三陸町職員の(左から)阿部克浩さん、西條優也さん、菅原大樹さん=同市役所

 8月の豪雨で200棟を超える家屋の浸水被害などがあった多久市は、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町から応援職員3人を受け入れている。いずれも同町や他市町への災害派遣で被災家屋の調査などに関わった経験があり、16日に多久市に入った。罹災(りさい)証明の判定調査のために27日まで滞在し、市職員らと一緒に建物の被害状況を調べている。

 多久市では被災者からの罹災証明の申請が本格化している。市は道路などの復旧作業や日常の窓口業務で被災家屋を調査する職員が不足するとして、南三陸町との相互応援協定に基づき、職員の応援を要請。両市町は大震災前から職員の交流があり、多久市は震災後の2012年10月から半年や1年交代で南三陸町に職員11人を派遣。15年10月に応援協定を結んでいた。

 応援職員の3人は、南三陸町総務課の菅原大樹さん(39)と西條優也さん(24)、税務課の阿部克浩さん(33)。17日から市や県の職員、不動産鑑定士と一緒に床上浸水した市内42戸の住宅を回り、住民に被災当時の状況も尋ねながら、実態把握に努めている。

 16年10月の鳥取県中部地震で現地に赴いた経験がある菅原さんは「東日本大震災以降、多久市をはじめ他県から受けた人的支援のありがたさを身に染みて感じている。短い間だが、多久市の職員の負担が軽減され、早期復興につながるよう業務に当たりたい」と話した。 

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