九州新幹線長崎ルートの整備方式などを巡り、一般質問で答弁した山口祥義知事=佐賀県議会棟

 9月定例佐賀県議会は17日、一般質問の初日があった。九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖―武雄温泉)を巡り、山口祥義知事は「フル規格で整備した場合、長崎県の2・5倍以上のウエート(負担感)がある」と述べ、改めて否定的な考えを示した。自衛隊輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画に関しては県有明海漁協に対し「受け入れの判断をしてもらいたい」と話し、自ら再び漁協に説明する考えを示した。

 長崎ルートは自民党の石倉秀郷議員、向門慶人議員、県民ネットワークの徳光清孝議員、公明党の木村雄一議員が取り上げた。

 知事は仮に未着工区間をフル規格で整備した場合、負担額は長崎県の1・5倍となり、財政規模が佐賀県の約1・5倍の長崎県に比べ、佐賀県の負担感は2・5倍以上になるとした。

 与党検討委員会が「フル規格が適当」とし、佐賀、長崎両県とJR九州、国土交通省の4者で協議するように求めて以降、関係者が知事への面会を希望している。この動きに知事は「災害対応中に来たいと言われても困るし、一方的なスケジュールを言われても対応できない。要請や説得をするだけで建設的な意見にならない」と苦言を呈した。

 坂本洋介副知事は長崎ルートの経緯を振り返り「フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)を断念したからフル規格をやるべきだという議論は、あまりにも乱暴。スーパー特急に戻るのが本質ではないか」との見解を示した。

 オスプレイ配備計画については知事が「県有明海漁協の各支所で、防衛省から説明を聞く場を設けると聞いている。説明会や漁協内での議論の状況を注視しつつ、タイミングを見て組合長や関係者に私の考えを伝えたい」と述べた。

 8月下旬の豪雨災害に伴う県の事業者支援に関しては、7月の大雨で浸水被害に遭った鳥栖市にも対象を広げると答弁した。

 このほか、共産党の井上祐輔議員も質問した。

このエントリーをはてなブックマークに追加