■命がけの日本引き揚げ 銃を手にしたソ連兵が次々と自宅に踏み込んできて金目の物を片っ端から奪い、天井裏で息を潜めて立ち去るのを待った。 日本が統治していた中国東北部、遼東半島の旅順(大連市旅順口区)で終戦を迎えた岩崎淳子さん(85)=佐賀市水ケ江=は、内地へ引き揚げるまで何度も命の危険にさらされた。