浸水被害を受けたライブハウス「RAG・G」=佐賀市松原

浸水で壊れた音響機材

 8月28日の記録的な大雨で浸水した佐賀市松原のライブハウス「RAG・G(ラグジー)」が、近くの映画館ビル「佐賀セントラル会館」に移転する。2001年の開業以来、たびたび浸水の被害に遭ってきたことなどから決断した。募金などの支援を受けながら年内のオープンを目指す。

 今回の大雨では例年の倍ほどの水が入り込み、ステージ上にあった音響機材のほとんどが故障した。併設しているスタジオが初めて水に漬かり、全ての機材を廃棄せざるを得なくなった。スタッフだけでは泥のかき出しや重い機材の運び出しができず、ネットで呼び掛けて、8月30日から9月1日にかけて集まったボランティア約150人の加勢を受けて後片付けをした。

 改装を検討したが、天井が低く、床を上げられないことが判明した。移転を考える中、知人から佐賀セントラル会館を紹介された。1階は防音材を設置できる約370平方メートルの広さがあり、路面から1メートル高い場所にもあることから、浸水を防げると判断した。改装費は災害関連の融資や募金、クラウドファンディング(ネットでの資金調達)で賄うことを目指している。

 新店舗の改修が終われば引っ越す予定で、年内の移転を目指す。10、11月は中止できないイベントがあり、現店舗を最低限補修して10月6日に営業を再開する。吉田由美子社長は「店には愛着があるけれど、再び浸水すれば休業を余儀なくされ、また迷惑をかける。ヘビーメタルやハードロックを演奏できるところは佐賀では限られている。応援してくれる方のために苦渋の決断をして前に進む」と話す。

 ライブハウスでは駅前中央のGEILS(ガイルス)も1階ホールが浸水したが、深刻な被害は免れた。

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