トヨタ紡織九州-トヨタ車体 後半、トヨタ紡織九州の李琅鎬(右)がシュートを決め、32-32とする=広島県の湧永満之記念体育館

 31-32で迎えた最後のワンプレー。トヨタ紡織九州の李琅鎬が放ったシュートがゴールに突き刺さると、同時に終了の笛が鳴り響いた。昨季王者のトヨタ車体から価値ある勝ち点1をもぎ取った選手たちは雄たけびを上げ、興奮を隠さなかった。

 トヨタ紡織九州の金明恵(キム・ミョンヘ)監督は残り6秒でタイムを取った。「作戦などは何もない。位置取りをよくすることだけ考えて」。指揮官のはっぱに応え、田中大介が素早くパスを出した。ボールを受けた李琅鎬は「絶対に決めるという気持ちだけだった」と、相手選手の寄せに屈せず左腕を振り抜き、チーム最多の7得点目を奪って引き分けをたぐり寄せた。

 相手は6人の日本代表を擁する強豪。前半は中央とサイドを幅広く使う相手の攻撃に手こずり、一時6点のビハインドを許す苦しい展開だった。ただ、後半は守備力のある朴永吉(パク・ヨンギル)を中央に据えて流れを引き寄せ、金明恵監督は「選手たちが粘り強く戦ってくれた。価値ある結果」とねぎらった。

 連戦となる16日のゴールデンウルヴス福岡戦に向け、李琅鎬は「相手に押し込まれないよう、前向きに試合を進めたい」と意気込んだ。 

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