笑顔でボランティア活動をする「IVUSA」のメンバー=杵島郡大町町福母

油や泥で汚れた網戸を洗う「IVUSA」のメンバー=杵島郡大町町福母

油や泥で汚れた網戸を洗う「IVUSA」のメンバー=杵島郡大町町福母

 佐賀県を襲った記録的な豪雨を受けて13日までの3日間、学生ボランティア団体が駆け付けた。全国各地から集まった大学生が、大町町で家財道具を運んだり、災害ごみを撤去したりして活動した。

 現地入りしたのはNPO法人国際ボランティア学生協会「IVUSA(イヴューサ)」のメンバー約40人。このうちの16人は12日、約60センチが床上浸水し、隣接する作業場も約1・5メートル浸水した大町町福母の陶芸家福田知太さん(61)方で活動した。作業場にあった電気窯やガス窯は廃棄処分となり、700点を超える作品も3割が割れたり油で汚れたりした。

 福田さんは「仕事が復帰できるまで早くても2年くらいかかりそうだ」と肩を落とした。それでも学生たちの元気で若さあふれる姿を目の当たりにし、「ここで負けていられない。皆さんの優しさを無駄にしないためにも、諦めないで11月に鎌倉で個展を開き、被災しても頑張ってる姿を伝えていきたい」と力強く語った。

 京都府から訪れた龍谷大学2年の清水葵さん(20)は「家財道具などを片付けていたら、アルバムが出てきた。大切な宝物を見つけて、復元の手助けができることが本当に貴重で、少しでも元気を与えられたら」と汗を拭った。

 災害支援は今回が初めてだという国士舘大学2年の本田七海さん(19)=埼玉県=は「被災者は暗い方が多いと勝手に思い込んでいた。福田さんは陶芸家として諦めておらず、反対に勇気づけられた」と話し、「11月の個展に必ず行きたい」と笑顔で話した。

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