皆(みな)さんは、心と身体が子どもから大人へと変化する時期にあります(思春期(ししゅんき))。心の変化とは感じ方や考え方、ものごとの受け止め方の変化のことですが、自然と変わっていくものと、きちんと変える、変わるべきことがあるように思います。
 きちんと変えないといけないのに、大人が教えてくれないものはけっこうたくさんあるのですが、その中で気になるもの三つを紹介(しょうかい)します。
 皆さんも「ひとからされて嫌(いや)なことは他のひとにしてはいけません」と教わって、それなりに守っていると思います。もちろん、大事なことですが、これは、幼稚園(ようちえん)くらいの子でも理解(りかい)できる最低限(さいていげん)の部分だけを言われたものです。本当は、これに加えて、「自分は嫌じゃないことだとしても、相手が嫌だと感じることはしてはいけません」なのです。
 学校生活の中で、あなたも「自分と他の人では好きなこと、嫌(きら)いなことなど、感じ方が違(ちが)う」ということに気づいていると思います。食べ物の好(す)き嫌(きら)いも、スポーツが好(す)き、苦手などもみんなそれぞれ違います。ということは、ひとからされて嫌なこともみんなそれぞれ違うはずです。自分を一つの基準(きじゅん)にすることは分かりやすいですが、みんなが同じとは限(かぎ)りません。
 ですから、本当に大事なのは、自分も含(ふく)めてそれぞれのひとに「されたら嫌なこと」があって、何が嫌なのかはみんな違うということを理解できること。そして、相手が嫌がることをしない、させないようにできることだと思います。
 あと二つは来月のコラムで紹介します。(浄土真宗本願寺派僧侶・日本思春期学会理事 古川潤哉)

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