■自分を奮い立たせるものは?

 高さ10メートルからの飛翔(ひしょう)。時速60キロの急降下(きゅうこうか)。わずか1.4秒の空中演技(えんぎ)。速度に耐(た)えつつ瞬時(しゅんじ)に宙(ちゅう)返(がえ)りをしたり。ばかげていると思うものの、入水(じゅすい)に成功すれば突(つ)き抜(ぬ)ける快感(かいかん)を味わえる。
 中学2年生の坂井知季(ともき)が在籍(ざいせき)するダイビングクラブは、赤字経営(けいえい)で存続(そんぞく)の危機(きき)にある。飛(とび)込(こ)みは新聞やテレビでも華(はな)やかな競泳の陰(かげ)に隠(かく)れた状態(じょうたい)が続いている。クラブ存続をかけて麻木夏陽子(かよこ)がコーチとしてやって来た。
 クラブ存続の条件(じょうけん)は、次期オリンピックに出場する選手を育てること。夏陽子は知季の素質(そしつ)を見抜(みぬ)き、難易(なんい)度の高い技(わざ)の習得のため無理と思える練習を始めた。まずは、アジア各国の有力な中高生が集まる強化合宿に選ばれるようになること。
 小学2年生のとき見た飛込み台は、珍種(ちんしゅ)の怪獣(かいじゅう)のようで知季を圧倒(あっとう)し「この頭から飛びたい」と思った。飛込みに悩(なや)むとそのことを思い出す。
 あなたにとって悩んだとき自分を奮(ふる)い立(た)たせるものは何だろうか。(利用サービス課 友田ゆうこ)

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