チャリティーイベントで歌うTsutomuさん(右)。今村さん(2列目左)と副島さん(2列目右)も募金を呼び掛けた=東京・西新橋の伊万里ちゃんぽん新橋店

佐賀県豪雨被害のチャリティーイベントで歌うTsutomuさん=東京・西新橋の伊万里ちゃんぽん新橋店

 8月の豪雨で被災した武雄市北方町のちゃんぽん店が源流の伊万里ちゃんぽん新橋店(東京・西新橋)が、県出身の常連客たちと被災地支援に取り組んでいる。災害後すぐに募金箱を設置し、売り上げの一部を義援金に回している。10日夜には常連客が企画し、同市出身のシンガー・ソングライターが弾き語りで募金を呼び掛けた。店主の今村紘實さん(52)は「故郷の映像を見て、いてもたってもいられなかった」と話す。

 同店は武雄市の井手ちゃんぽんの前身「千里十里食堂」にルーツがある。今村さんは創業者の孫にあたり、幼少期を武雄市の店で過ごしたという。東京に開店して3年目で常連客には県出身者が多く、店内では佐賀弁が飛び交う。8月29日には店内に募金箱を置いた。ドリンク代のうち100円を義援金として積み立てている。

 東京で音楽活動する同市北方町出身のTsutomuさん(34歳=本名・江口勉)は、帰省した際に豪雨の爪痕を見て、常連客の副島善文さん(62)=伊万里市出身=に「何かしたい」と相談した。募金を呼び掛ける同店でのチャリティーライブを企画し、今村さんも快諾した。

 当日は県出身者が続々と来店し、約30席は満席になった。Tsutomuさんが歌い終わるごとに募金箱には次々と浄財が入れられた。真っ先に募金した佐賀市出身の会社経営者古賀恵美子さん(38)は「SNSで被害を見て『まさか佐賀が』と驚いた。困っている方に届いてほしい」と話した。27日にも同様のイベントを開く。

 Tsutomuさんは「集まった募金は、責任を持って武雄市に届けます」と語った。今村さんは「佐賀県にゆかりのない若いお客さんが(県内を舞台にした)アニメをきっかけに常連になり、『ボランティアに行きました』と言ってくれた方たちがいて本当にありがたい。東京にいる私たちも少しでも古里のために何かしたいと思っています」と話した。

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