佐賀県内の4信用金庫、主要2組合の2019年3月期決算は、4行が減益で、このうち2行は減収減益となった。残り2行は減収増益だった。日銀の超低金利政策の継続による利ざやの縮小など収益環境が厳しい中、各行とも経費削減に取り組んでいるが、利益の確保が難しくなっている。

 九州ひぜん信用金庫は5期ぶりの増収。貸出金利息は減少したが、国債等債券売却益が前年から約7300万円増えて増収に寄与した。一方、貸倒引当金に約2億300万円を繰り入れたことなどにより、2期ぶりの減益となった。

 佐賀信用金庫は2期連続の減収減益となった。貸出残高の減少や貸出金利回りの低下、株式等売却益の減少などで経常収益が5・32%減った。経費削減を図り経常費用は約3700万円減少したが、減収分を補うまでに至らなかった。

 唐津信用金庫は経常収益が1・36%減、経常利益が9・91%減となった。減収は2期ぶり、減益は4期ぶり。貸出金利息、有価証券利息配当金など資金運用収益は増加したが、前期7700万円発生した貸倒引当金戻入益の大幅な減少が響き減収減益となった。

 伊万里信用金庫は経常収益が2期ぶりに減少したが、2期連続で増益となった。今期は貸倒引当金戻入益が約2700万円発生したのに加え、国債等債券償却に伴う費用減少により、経常利益が増加した。

 佐賀西信用組合は、2期連続で減収増益となった。貸出金利息は増加したが、有価証券利息配当金の減少などで0・72%の減収となったが、約1500万円の経常費用の減少が寄与して増益となった。

 佐賀東信用組合は3期ぶりの増収、3期ぶりの減益となった。貸出金利息や有価証券利息配当金が増加し、貸出金引当金の戻入益もあり増収となった。一方、前期発生した有価証券償還益の反動減が響き、減益となった。

 20年3月期の見通しについて佐賀信用金庫は、海外の経済摩擦による企業収益の悪化や、消費税率引き上げによる国内景気の鈍化など外的要因を懸念しつつ、「金融機関の収益環境は一段と厳しさを増しており、金融機関同士の激しい競争が続くだろう」とみている。

このエントリーをはてなブックマークに追加