茨城県で開かれる国民体育大会と全国障害者スポーツ大会の佐賀県選手合同結団式が4日、佐賀市であり、バルセロナ五輪柔道金メダリストの古賀稔彦さん(51)=みやき町出身=と山口祥義知事が対談した。古賀さんは、県代表の選手や指導者ら約390人に「期待されていることを喜びに変え、自信を持って勝負して」とエールを送った。
対談で山口知事は、トップ選手の育成やスポーツ文化の裾野を広げようと取り組む県の「SAGAスポーツピラミッド構想」ついて、「選手はけががつきもの。選手を退いた後も佐賀でスポーツを支えてもらえるようなシステムをつくりたい」と狙いを語った。
古賀さんは「応援されている分、頑張ろうという恩返しの思いが選手の力になる。今後、県内企業による応援の輪が広がることを期待したい」と話した。
また、8月にあった柔道の世界選手権で初出場初優勝した丸山城志郎選手が「あなたの柔道を見せて」という妻の言葉で目覚めたことを紹介。「勝負の世界は、自分のためだけでない。誰かのために戦うことで、プラスアルファの結果が出てくる」とアドバイスした。
柔道の少年男子で出場する佐賀商高3年の小畑大樹さんは「誰かのために勝負するという考え方は参考になった。家族など支えてくれている方のために優勝したい」と話した。