ボランティア先が重複したため、歩いてセンターに戻るボランティアグループ(左)=7日午前10時12分、武雄市北方町

 記録的豪雨に見舞われた佐賀県武雄市で、市社会福祉協議会が運営するボランティアセンターが、県内外から駆け付ける多数のボランティアに対応し切れずにいる。6日から定員を設けて受け入れを制限。被災者のもとに派遣する業務では、1軒の家屋に複数のグループが派遣されて混乱するケースも相次いでいる。

 北方町のセンターには7日、朝からボランティアの長い列ができた。受け付け開始時間の20分前、センターのスタッフが定員の230人を超えたとして「本日の受付終了」と書いた紙を掲げると、その後も続々と来る人から「えーっ」と落胆の声が上がった。

 センターは定員を設けた理由を「対応能力を超えたボランティアが集まっているため」と説明する。隣県からも応援を得て約50人態勢で対応しても、「今日明日の手配で精一杯で、全体の進捗(しんちょく)状況も把握できていない」という。このため、近くに別の民間によるボランティアセンターが開設され、受け付けできなかった人の受け皿となって対応した。

 センターは、ボランティアを被災者のもとに派遣する業務を担うが、一つの建物に複数のグループを派遣するケースが繰り返されている。被災地でのボランティア経験が豊富な70代男性は「この1週間で5回もあった。調整作業ができていないのでは」と指摘する。センターによると、同じ家族からボランティアの派遣要請の電話が複数回入ることがあり、依頼内容を整理できていないことが考えられるという。

 これらの不手際に対し、一部のボランティアからは不満の声も漏れるが、福岡県中間市の半杭真吾さん(51)はこう述べる。「(九州北部豪雨での)朝倉もこんな状況だったし、初めのころと比べたら改善もされている。みんな大変な思いをして頑張っているので、多少の不手際はしょうがないと考えてボランティアに臨みたいですね」

このエントリーをはてなブックマークに追加