音が静かなため、住宅が近い農地などで使われているドローン(久保田地区無人ヘリ利用組合提供)

 ロボットなどの最先端技術を使った「スマート農業」が注目される中、佐賀県内でもドローンの農業への活用が進んできた。音が静かで操作性に優れるドローンは、住宅地が近い場所での農薬散布などに力を発揮している。

 JAさがは今年からドローンを本格的に販売しており、農業機械課によると、既に10台を販売した。買ったのは、営農組合や個人などで、ほとんどが水稲への農薬散布を目的としている。値段はバッテリーなどの付属品まで含め200万円前後が一般的という。

 発足して19年目という佐賀市の久保田地区無人ヘリ利用組合(西岡豊部会長)は昨年、ドローンを1台導入した。久保田町を中心に、地域の農家から依頼を受けた水田34ヘクタールでオペレーター15人が農薬を散布しており、以前からある無人ヘリコプター2台とともに利用している。

 ドローンのメリットについて、担当者は「ほとんど音がしない。電線があっても気にせず飛ばせる、高い操作性がある」と説明。住宅のすぐ隣や家畜施設が近い農地などで利用しているという。ヘリコプターでは騒音への苦情もあったが、ドローンに変更してからは「本当に散布に来たのか」とよく言われるという。

 一方、散布能力が高い無人ヘリコプターは、音を気にする必要がない郊外の広い農地で使い、すみ分けている。担当者は「ドローンを導入し、作業効率が大幅に向上した。水田面積が20、30ヘクタールほどあれば導入する価値がある」と話す。

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