口トレーニングについて話す井手友美・九州大大学院准教授=みやき町のケアライフ花の里

 認知症予防や脳梗塞後のリハビリなどに効果が期待される「口トレーニング」の研修会が8月29日、みやき町の高齢者施設「ケアライフ花の里」で開かれた。同施設職員や福祉行政や医療の関係者、地域住民ら約70人がトレーニングの実例を聞き、効果を実感した。

 口トレーニングは、専用の器具を使って口の周りにある表情筋などを鍛えるトレーニング。食事の際ののみ込む力の向上や脳の活性化などが期待できるという。研修会は高齢者の食事力の低下を不安視する同施設が職員らの知識を深めようと開き、同トレーニングの普及に取り組む九州大大学院の井手友美准教授が講師を務めた。

 井手准教授は「口トレは脳神経を刺激したり、体温を上げたりする。1年間やると介護度が良くなる結果も出ている」などと紹介。食事の全介助が必要だった人が自分で食べられるようになったり、寝たきりだった人が歩けるようになったりした例を挙げ、「呼吸や睡眠、食事、会話などにいい効果がある」と呼び掛けた。

 同施設の池田里美施設長は「効果が実感できた。ぜひ施設で取り入れ、地域の人にも紹介したい」と話した。

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