佐賀空港への自衛隊オスプレイ配備計画を巡り、防衛省は30日、佐賀空港西側の駐屯地施設の整備費30億円を2020年度予算概算要求に盛り込んだ。今回初めて実施設計費として予算要求する。19年度予算では用地取得費、調査費として25億円を計上し、現時点で未執行になっている。

 今回の概算要求では、用地取得後を見据えた経費として実施設計と用地造成費を計上した。駐屯地の主要施設として隊庁舎、整備工場、弾薬庫、格納庫、駐機場などを挙げている。

 佐賀配備は地元漁協の了解が得られておらず、防衛省は20年3月から木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備をする方針を示している。木更津配備は地元の了解を得られておらず、木更津関連の概算要求は見送った。防衛省は「関連経費は大きくなく、地元了解後に対応できるため」としている。

 既に納入済みのオスプレイ5機は米国の海兵隊基地に留め置き、パイロットが操縦訓練をしている。防衛省は2019年度末に木更津駐屯地に配備したい考え。隊員は来年5月まで米国に滞在するため、滞在費など1億円を概算要求した。

 佐賀配備の予算を巡っては17年度に30億円を計上したが、執行せずに繰り越した。18年度は概算要求に14億円を盛り込み、実際に予算化されたのは環境調査費3千万円だった。

 地元漁協の反発がある中で予算を要求したことについて防衛計画課は「配備は公害防止協定を改定してもらうことが前提。地元の理解を得た際、速やかに着手するための対応」と説明している。

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