トウガラシとガラス瓶を描いた作品と、森謙介さん(油彩、F10)

鳥栖市の夕景を描いた森謙介さんの作品(油彩、F100号)

 具象の美を追求する美術団体「東光会」招待作家の森謙介さん(32)=鳥栖市=の佐賀県内で初めての個展が、佐賀市のぎゃらりぃふじ山で開かれている。2010年から書きためた油彩など31点を展示。作品のサイズはF0からF100号までで、写実的な静物画や風景画が並ぶ。

 「タイトルがあると絵の説明になってしまう」と作品はすべて無題とした。大作のF100号は鳥栖市で見つけた風景。日が傾いた時間帯の空と目の前を流れる川を描き、画面の大半を占める空は色合いが移ろう。「消えそうな三日月や空の色味」に力を入れた。

 トウガラシとガラス瓶を描いた静物画(F10号)は「トウガラシはとがった形をしていて攻撃的な感じ。ガラスは透明感が好き」と語る。このほか、東光会の「全国小品部門コンクール」最優秀賞受賞作や、委嘱作家賞の作品も並ぶ。

 森さんは嬉野市出身で、2010年に鳥取大工学部を卒業、同年に鳥取で個展を開いた。今回の個展を「2度目を開きたいと思っていたが、ようやく実現できた」と喜ぶ。

 ▼「森謙介個展」は佐賀市のぎゃらりぃふじ山=電話0952(25)1877=で、9月1日まで。

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