九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖ー武雄温泉)の整備を巡り、佐賀県の山口祥義知事は28日の定例会見で、与党のプロジェクトチーム(PT)が国土交通省に対し、佐賀、長崎両県とJR九州の関係4者で整備方式を協議するように求めたことについて「議論するならゼロから。県議会とも意見交換した上で、関係者と協議するプロセスが必要」と述べた。

 山口知事は未着工区間の整備方式に関し、過去に合意してきたリレー(対面乗り換え)方式、スーパー特急、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)については許容する考えを示す一方、「フル規格やミニ新幹線は議論したことがない」と反発した。4者協議に関し「さまざまな選択肢がある中、フル規格を前提とした協議はあり得ない」とくぎを刺した。

 国交省が2020年度予算の概算要求で、フル規格で整備するための環境影響評価(アセスメント)関連費用の計上を見送ったことに関し、山口知事は年末の予算編成で計上する可能性が残っている点に触れ、「予断を許さず、コメントする状況にない」と評価を避けた。

 フル規格を求めている長崎県に対しても、山口知事は「さまざまな工作がなされ、大変失礼なことだと思っている。もう少し、隣人に配慮してほしい」と不快感を示した。「工作」の中身については「いろいろな団体のリーダーに迫っている。つぶさには申し上げられない」とした。

 長崎県の中村法道知事から求められている会談に関しても「新しい提案があればいいが、(そうでなければ)トップ同士が会う意味はない」と話した。

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