大雨で道路が水につかり、自衛隊のボートで救助された住民。三十数世帯が一時孤立し、28日午後4時ごろまでに十数人が救助された=28日午後3時10分ごろ、多久市東多久町別府の羽佐間地区

佐賀県内の被災状況などの情報を共有した県災害対策本部会議=午後7時25分ごろ、佐賀県庁

 記録的な大雨に見舞われた佐賀県は28日、自衛隊に災害派遣を要請した。陸上自衛隊の久留米や福岡の駐屯地から隊員175人が人命救助にあたった。そのほか内閣府防災担当や総務省消防庁など関係機関からも続々と情報連絡員が佐賀入りし、山口祥義知事を本部長として県庁に設置した県災害対策本部に参加した。

 陸自は住宅や道路の冠水で孤立状態になった武雄市朝日町の46人、多久市東多久町羽佐間地区の12人をボートで救出した。杵島郡大町町の工場の油漏れへの対応で土のう積みもした。

 海上保安部は武雄市北方町で冠水した道路で孤立していた車両の大人1人、子ども2人をヘリコプターで救助した。付近で被害調査をしていた鹿児島県航空基地所属のヘリが対応した。

 消防庁から出動を要請された熊本県は航空部隊を派遣、空からの情報収集や救助活動にあたった。九州地方知事会も大分、鹿児島両県の職員を派遣した。内閣府の先遣隊は、被災地の要請を待たずに仮設トイレや段ボールベッドなどの物資を送る「プッシュ型支援」の準備を進めた。

 公的機関だけでなく、佐賀市に拠点を置くCSO(市民社会組織)で大規模災害に対する人道支援活動に取り組む「アジアパシフィックアライアンス・ジャパン」なども今後の活動に向けて県の災害対策本部会議に参加した。

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