多久市は27日、市立図書館(北多久町)の運営を指定管理者に委託するため、9月議会に提出する条例改正案など関連議案を発表した。本年度中に基本設計、実施設計に入るとしていた新図書館の建設計画は2020年度以降にずれ込む見通し。横尾俊彦市長は計画着手の時期に触れず、慎重に検討を進めていく考えを示すにとどめた。

 図書館の新設は、17年の市長選で横尾氏が公約に掲げていた。現在の図書館は中央公民館の2階にあり、広さは約330平方メートル。市は「手狭で蔵書が少なく、利便性の向上が不可欠」として新図書館の基本構想を策定したが、財政負担増への懸念から市議会の承認を得られず、任期中の開館は困難な状況になっている。

 横尾市長は今後の見通しについて「慎重、丁寧に検討を進めるという市教委の考えをもとに対応していく」と述べた。

 現在の図書館の蔵書数は3月末で約6万冊。18年度の入館者数は1万159人、貸出冊数は1万7677冊で、いずれも減少傾向が続き、県内の公立図書館では最低水準になっている。

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