唐津くんちの13番曳山「鯱」を描いた作品

福岡アジア美術館で個展を開く念図さん=唐津市八幡町の自宅アトリエ

福岡アジア美術館で個展を開く念図さん=唐津市八幡町の自宅アトリエ

 唐津市八幡町のボールペン画家、念図(なまず)さん(34)=本名・田中裕也さん=が29日から、福岡市博多区の福岡アジア美術館で個展を開く。人間の負の感情や希望を込めた作品など精緻なタッチで近作や新作の約80点を展示する。来月3日まで。入場無料。

 念図さんは独学で絵を学び、2010年から活動を始めた。作家名の念図は「今」の「心」を「図にする」(描く)との思いから名付けた。昨年5月に佐賀市の県立美術館で初個展、同8月には唐津でも個展を開いた。

 これまで人間のネガティブな側面をテーマにしたモノクロ作品が多かったが、最近は「希望」も作風に取り入れ、鮮やかな色使いを見せる。作品はすべてボールペンで制作。作品のサインも筆のような書体だが、ボールペンを使っている。

 モノクロによる心象風景や千手観音像を描いた縦1・8メートル、横4・5メートルのカラフルな大作など多彩な作品を披露し、知人や好きなアーティストを描いた小品のスケッチ集も展示する。

 今回の個展では作品にタイトル表示をしないという。「作品は自分にとって絵日記みたいなもの。自由に見て想像してほしい」と話す。1日午後には、戦争のおろかさをテーマに命の大切さを訴えるライブペインティングも行う。

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