「火星人に人間をどう説明しますか?」。あなたがもし、英国の名門ケンブリッジ大学で医学を学ぼうとするなら、こんな口頭試問が待ち受けている。姿かたちも違う、言葉さえ通じるかどうかあやしい相手に自己紹介するようなものか。人間の本質に対する深い理解と、説得力のある論理的思考の持ち主でないと、とても太刀打ちできない◆日本の大学入試も思考力などを重視しようと、来年度からセンター試験が大学入学共通テストに変わる。改革の目玉が英語の民間検定導入なのだが、学校現場では不安が広がっているという◆現在6団体が実施に名乗りを上げているものの、県内で受けられる検定は限られ、ちょうど高校総体など大きな学校行事と時期が重なる。県内の受験生が一斉に受検した場合、タブレット端末などは準備できるのか、ミスやトラブルが発生したら誰が責任を取るのか…課題は山積している◆受験するのは現在の高校2年生。夏休みが明ければ、検定を受ける申請をしなければならず、全国高校校長協会は一刻も早い不安の解消を文科省に要望したほど。入試に民間ノウハウを取り入れる制度設計に無理はなかったか◆そういえば、ケンブリッジ大ではこんな出題もあったそうだ。「あなたは自分を利口だと思いますか?」。入試改革を進める方々はどう答えるだろう。(桑)

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