内覧会に合わせて開かれたワークショップで、ポストカードをつくる来訪者たち=江北町の放課後デイサービス「バリエンタ」

 絵や音楽で子どもの成長を促す「芸術療育」に特化した放課後デイサービス「バリエンタ」が、江北町山口に9月に開所する。五感を刺激し、障害のある子どもの感受性を引き出すのが狙いで、芸術に焦点を当てた同様の施設は県内で初めてという。24日に内覧会が開かれた。

 発起人は、同町で飲食店を営む元有田工高美術教員の池上仁(じん)さん(46)。2017年に開催した同町の子どもスケッチ大会で、自閉症だった子どもが描いた作品を見たことがきっかけ。「絵が本当に好きだということが伝わってきた。子どもたちの才能や、芸術が好きという気持ちを育みたい」と施設の立ち上げを決めた。

 バリエンタは、主に杵島郡3町や小城市の小学生から高校生の知的障害者や発達障害者が対象。定員は10人。クレヨンや水彩で黒板に絵を描く「黒板絵日記」や粘土などを使って工作をする活動がある。月に1、2回は屋外に出てスケッチしたり、自然と触れ合ったりする野外学習も行う。

 スタッフは芸術系の大学を卒業した児童指導員など計5人。授業計画は子どもたちの自主性を重視する。施設は民間の建物の一室で、延べ床面積は約30平方メートル。施設名は「バリアフリー」と「エンターテインメント」を掛け合わせた。音楽を使った活動も検討している。

 代表の池上さんは「他の施設と併用して週に1日だけ利用する方法もある。座って宿題をするだけではなく、音楽や絵に触れる機会をつくって、子どもが成長していく助けができれば」と話す。

 内覧会は25日までで、9月3日から受け入れを開始する。

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