鳥栖-神戸 引退セレモニーで家族から花束を贈られ笑顔を見せる鳥栖FWトーレス=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

 「グラシアス、トーレス」-。熱戦を終えたスタジアムに、スペイン語の感謝の言葉が鮮やかに浮かび上がった。神戸戦後に開かれた引退セレモニー。昨年、電撃的にサガン鳥栖に加入し、サッカーの魅力を伝えたトーレスに、サポーターはいつまでも惜しみない拍手を送った。

 観客席で人文字をつくるコレオグラフィーが目を引く中、ともに戦ったチームメートに見守られながらトーレスが登場。ピッチ中央に進み、四方にお辞儀をすると、スタジアムの全ての照明が落とされた。

 スタンドでスマートフォンのライトが星空のように光り輝き、大型ビジョンでその歩みを振り返る映像が流れると、サポーターらは静かに見入った。

 スポットライトに照らされたピッチに再登場したトーレスは「さまざまなことへの感謝の気持ちを一つずつ伝えたい」。日本でプレーすることを強く働きかけたサガン・ドリームスの竹原稔社長はじめ、チームメートやサポーター、そして支えてくれた家族への感謝の言葉を述べ、「全てのことにありがとう。今後もクラブとつながりを持って進みたい」と語った。

 愛する家族から花束を受け取ったトーレスは、代表チームで苦楽をともにした盟友、ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタと肩を抱き合う場面も。サポーターの応援歌が響く中、家族と一緒にゆっくりとスタジアムを1周し、最後はチームメートに胴上げされ、笑顔でピッチを後にした。

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