古民家で制作を続ける邊さん(左)と安齋さん=唐津市肥前町星賀の「Cokun,Artist Village」

階段と2階の部屋の扉に描かれている邊さんのアクリル画

壁面に蜂の巣をイメージした墨絵やつり下がるオブジェ類

 ジャンルの異なる芸術家たちが同じ場所に滞在して創作するアーティスト・イン・レジデンス(AIR)が、唐津市肥前町星賀の古民家で行われている。活動は今月上旬から始まった。作家たちは眼前に海が広がる港町の自然や互いの創作姿勢に刺激を受けながら、月末まで制作に励んでいる。

 東京を中心に活動するアート・ユニット「Cokun,(コクン)」が主催。メンバーは佐賀北高芸術コース出身で、画家の邊薫(なべかおる)さん(37)=本名・渡邊薫さん=と、羊毛フェルト作家の安齋繭(あんざいまゆ)さん(36)の2人。

 会場は邊さんの父方の実家だった空き屋を活用。2人は自由で刺激のある雰囲気で制作の場を提供しようと、一昨年から夏の期間にAIRを実施。これまで10代から30代の作家15人が3日から、1カ月滞在し、制作に励んできた。邊さんと安齋さんの新作に加え、訪れた作家の絵画や造形作品が屋内を彩り、古民家が丸ごとアート作品の様相を呈している。

 期間中はライブペインティングやジャズライブなどイベントも開催。近所の人が見学に来たり、時には食事に呼ばれたりと地域との交流も進んでいる。一昨年に続き、参加した武蔵野美術大4年で写真を専攻する高橋珠里(じゅり)さん(21)は「都会と違う時間の流れや空間の雰囲気が、作品にどう反映するか楽しみ」と話した。

 主催の2人は25日から1週間滞在できるアーティストも募る。滞在費は8640円(食事は自炊)。作品1作を寄贈することが条件。会場の見学は随時受け付けている。問い合わせは邊さん、電話080(1910)7108。メール、Cokun201604@gmail.com 

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