脊振駐在所の出入り口付近に設置された防犯カメラ。夜間も撮影できる性能を持つ=神埼市脊振町

 全国で交番の襲撃事件が相次ぐ中、警察官と家族が住み込んで働く駐在所の安全を守ろうと、佐賀県警は今月中旬から駐在所への防犯カメラ設置を始めた。本年度内に県内106カ所のうち、防犯カメラがなかった105カ所全てに取り付ける計画で、犯罪の未然防止や事案発生時の映像確認に活用する。

 建物の正面入り口付近を見据えるように新設された防犯カメラ。105カ所の第1号として20日に設置工事があった神埼市脊振町の脊振駐在所では、同日から稼働を始めた。

 県警地域課によると、防犯カメラは長時間の録画機能をはじめ、夜間も撮影できる。駐在所1カ所につき複数台を設置する。1台は入り口付近の目立つ場所に取り付けて存在をアピールする。神埼署管内を皮切りに順次、設置していく。

 防犯カメラは県警本部や警察署、交番など県内の警察施設に設置されている一方、駐在所は未整備の状況が続いていた。数年前から検討していたところ、富山や仙台での交番襲撃事件で設置の必要性が浮上し、本年度予算に105カ所分の機器代と工事費計約1300万円を計上した。

 駐在所は警察官や配偶者ら家族が住むことが想定されており、県内の駐在所員からは「私が不在中にチャイムが鳴った時、妻だけ出していいものか」と不安の声もあった。県警地域課の江口眞一朗次席は「警察官やその家族の安心感が向上することで、より地域に密着した活動ができ、地域の安全安心も向上することを期待したい」と話す。

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