〈(サガン鳥栖は)小さな、予算も少ないクラブかもしれない。しかし、大きな予算を持つクラブといい戦いをしていくことは可能だと思った〉。サッカー・J1サガン鳥栖のフェルナンド・トーレス選手。彼がなぜ新天地に鳥栖を選んだのか。今年3月に出版された自身の著書でつづっている◆そこには、かつて所属したスペインのチーム「アトレティコ」と似た環境にある鳥栖への思いがあった。〈アトレティコはレアル・マドリードやバルセロナといったビッグクラブを恐れることなく、堂々と戦ってきた。僕はそういうクラブが好きなのだ〉◆掲げたのは「挑戦」だ。スペイン代表として数々の実績を持つ彼が、一度も経験したことのないリーグ残留争いに身を置く。そして〈決して忘れることはない〉という横浜マリノス戦での貴重なゴールを決め、昨季の残留に貢献した◆佐賀空港に着いた時、たくさんのサポーターがユニホーム姿で駆けつけた。〈多くの人が本当に喜んでいることを強く実感した〉。常に感謝の気持ちを表す真しん摯しな姿勢に励まされた人も多かったろう◆きょう23日は引退試合。対するヴィッセル神戸のイニエスタ選手はともに10歳の時からの盟友だ。〈終了のホイッスルまで走り続ける〉とサッカーへの情熱を語るトーレス選手。輝くような最後のゴールが見たい。(丸)

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